― 晩春/下駄箱付近 ―[頬を腫らす彼女の苦笑>>116を、結月は怪訝そうに見つめる。それが手形がつくほどの頬の腫れに向けられたものか、"友人"との関係を憂いたものなのか判断がつかなかったからだ。] ……そっか。[当然、結月に人を食べる趣味はない。自分の言葉が、彼女の意に沿わなかったと理解したのだ。その気づきが、結月から次の言葉を奪う。]