柔らかい言葉たちは、
きっとスイッセスさんがドロシーさんのお話を聞くのが好きだったのだと。
そうして、そんな穏やかな時間がドロシーさんには大切だったんじゃないかと
そんな風に思えるくらいだった。
「大切……そうだったかもしれないです。
私、自分で選べないことって、嫌いだから。
だから、怖かったんだわ。
いつか大切なものが無くなってしまうのが。」
欲しいものが手に入らない子供が駄々をこねるように
私は無くしたものに酷く喪失感を覚えるから。
女々しいっていったらなんだか変だけれど、
そんな私を隠す行動を素敵だと>>139
そう評してくれたのは、意外のような、でもこの人だから受け入れられた。