広場
[広場に至る道中でも露店を巡っている間でも
>>147繋いだ指先は絡めたままだ。
周囲からの視線は微笑ましいものを見るものであり、それはかつて彼ら・彼女らが受けたものであったりあるいは昨年までの自分たちと同じように羨望や憧憬の眼差しであったろう。
シュクルが格好いいと言ってくれる度に照れてしまうけれど、実際の自分は然程に大人でもなくどちらかと言えば大人げないところがある。
今もそうで仲が良いところを見せびらかして他の男が寄ってこないようにしている。
シュクルにだけ格好良ければそれで良かった。
ところで道中では『あの髪飾りはシュクルに似合いそう』とか言ってシュクルを見ると
>>148こちらをずっと見てくれているものだからその度に顔が赤に染まった。
見つめ合うと自然と頬が綻んでいくのがよくわかる。
甘えてくれるなら思わず、ぐっ、と唸ってしまう程に胸が高鳴ってしまう]