えっとマストさん……
もうパレードが始まってから結構経ってるかもなのですが
僕の宝物……いなくなっちゃった皆と再会するために
ロストガーデンについてきてくれませんか?
マストさんが大丈夫そうなら、ですが……
[感じたことを懸命に伝えた会話が一段落したところか、こちらから切り出して少年はお願いをする。初めて出会った時よりわがままに、そしてより申し訳なさそうに。>>61
決意を固めたつもりでも、相手はもう現実では話せないところに行ってしまった仲間達。皆の気持ちが分からなくて、今でも生きてる少数の内にいる自分に何を言うのか想像できなくて。]
マストさん……ありがとう……!
[少年はそれが何度も良くしてくれた大人への甘えだと自認しつつも願い出た。
この限られた時間で相手が付き合う義務はなく、わがままであることは明白。
それなのに返された快活な対応にまばたきを数度早く繰り返した後に、ふっと力を抜いてへにゃりと緩んだ笑みを見せる。
因みに、付け加えられた内容には小首を傾げるだけだった。
この子供は目の前の男性が自分といる時に何度も心配していたことなど、何一つ理解してないままなのだから!頑張れ成人男性!]