回想/1年前・夏の終わり・九月/美術部部室――[夏休み明け、幸阪結月から松本志信は退部届を受け取った。差し出された封筒>>145を見て、数回緩慢な瞬きをした後に、んあ、と間抜けな声を上げる松本。カメラはあくまでも結月をメインとし、松本は引きである。退部に際しての台詞を受けて封筒をつまみ上げる。大事なものをそんな風にするのは松本らしさとして、監督から指示があった演出だ]なに。これ。