―野外ライブ会場― [チラシに書かれた場所に向かうと、すでにライブは始まっているようだった。 今流れているのはバラードのようで、誰も彼もが聞き入っている。 音楽を聴くために聞くのは、初めてかもしれない。 屋台で売っていた*酸辣湯*を食べながら、友人が気に入っていた音楽を楽しんでみる。 音楽の良し悪しはわからないが、今流れている歌は>>120好きだと思える。] うまいな。[今だから許されるひととき。 そこに見知った顔を見つけても、せめてこの曲が終わるまでは彼らの歌声に耳を傾けていたかった。]*