── 共同休憩所・レイルと ──
[レイル、と名前を聞いて。>>140
どうやら彼は自身をキラキラちゃんと疑わないらしい。
──いつかのサーカスで宣言した即興劇。
当時は演目の一つ、と受け取られたもののその熱演から『ひょっとして本人なのでは!?』と新聞の一面で大きく紹介され話題になったものだ。
大勢の人々は信じなかったが、彼は信じてくれるらしい。
純真なのか、世間知らずなのか、はたまたその両方か。
何はともあれ、事実なのだから素直に受け入れよう]
くふふ、あの熱演を信じてくださり感謝いたします。
レイル様は大変に純真なお方だ。……少し心配になるくらいに。
[どこか監獄に似つかわしくない清い佇まいに、好ましさと同時に危うさも感じてしまいそう口にした]