── 資料館、邂逅 ──
──うわっ!
[資料館の散策を進めている途中、突如帽子がふわっと浮き、勢いよく深くまで被せられる。
手荒な呼び出しに仏頂面を浮かべながら帽子を被り直す。
妖精が何か見つけたのかと思って辺りを見回してみたけど、特に何も見当たらない。
ははーん、さては悪戯だな。
ずっと帽子の上に乗ってて飽きたらしい。
勿論そんな事はなく、妖精は城外から響く声と仲間の気配に気付いて知らせてくれていたのだけど。>>138]
今少し考え事をしてるから待ってね。
[そして鈍感な僕が返した言葉は保留ッ……!
すっかり目的を忘れて目の前の絵画に集中してしまうッ……!!
無防備な背中に声が掛けられるまで
アト ゴフン……。 ]