>>145 ユークレース
掴みかかっ……たか。それは悪かったって。
あー、ごちそうさん。…美味かった。
[ そういえばピタサンドの礼を言っていなかった。掴みかかったのは事実だったので、少しバツが悪い。誤魔化すように自分の髪を手で撫で付けた。 ]
過剰…?そうかな。
ああ、嫌いじゃない。
[ 好きなのかと言われると同時に、視線を向けていた手首が持ち上がった。そこで初めてずっとその手首を見ていた事に気付く。
血の匂いが近付く。僅かに口が開いた。
持ち上がった手を掴み、手首に鼻を寄せた。
「傷口見せて」と言いそうになるのを飲み込んで、暫くそうしていた。 ]