[その靴音が響かなかったのは、足元にカーペットが敷かれていたからか、それとも静謐な雰囲気に自然と歩みが静かになっていたか。>>139
ちなみに有力なのは僕が鈍感だった説。
仲間の姿が見えたのか、再度激しく上で帽子をぼすぼすと潰しに掛かる妖精にもう少しだけ待って! と告げる。
すると、妖精は言う通りに静かにしてくれたから、安堵しつつ帽子を整える。
この時も妖精は僕の言葉を聞いて止めたのではなく、仲間の「めがね驚かそうぜ!」の言葉を聞いて離れたのだと言うことに僕は気付かない、気付けない……。
無防備な背中に声が掛けられるまで
アト イップン……。 ]