──なるほど、だからお客様の笑顔が代金な訳か。
[これだけの規模を持つ遊園地が稼働するのには相応のエネルギーが必要そう……と言うのは個人の感想として。
遊園地のエネルギーが金銭では語れない、僕達から得られるものである事を理解してそう独り言ちる。
そして、それはこの創造主の理念の様なものにも感じて、もう一度肖像画を見直した時、ふと異変に気付く。]
……!? 指を、さしてる?
[先ほどと同じ表情の肖像画が変化している!
その不気味さたるや。夜の明るさも相まって急に周りがホラーエリアの様相を呈してきて、背筋が凍り付く。
しかも、その肖像画は僕の後ろを指差しているという事に気付いたのと同時。]
『――――もし。』