――展望施設(過去軸)――
[瞬きも、溜息も。>>1:46言葉ではない形に人の想いは映し出されていく。
私の仕草や癖の中には、生前のスイッセスの想いが沢山たくさん詰まっている。
彼の切れ長の睫毛が臥せられる際は思考のターンなのかもしれない。106
精神と時の部屋を訪れているのかもしれない。
外側を見つめるのではなく、心の内側や思考の深淵を覗く際、人は瞼を開いている必要はないから。
精神や夢想の世界で行った行動は現実のものではないが、それは現実になんの影響がないわけではなく、人を変えるに十分足るものだ。>>108
私は彼の思考を覗く事は出来ないけれど、きっと今考えるべき、今彼に必要な事を考えているのであろう。
長い沈黙はその証拠と考える。
もし寝てるんだったからちょっと可愛いけどちょっと困る。
膝枕をしたくなってしまうからね、おじいちゃんは。]