甲板にて
[ルミのもとに駆け寄り見下ろしたその姿は、一言でいえば満身創痍
>>99。骨折時のような腫れこそ見えないものの、この世のありとあらゆる傷をまとめて負ったような姿は痛々しい。服や肌に纏う血糊には返り血もあるのだろうが、それ以上に彼女自身の流した血のように見えて。]
ええ、あたしよ。ハリコよ。
[「良かった」と安堵を返すルミの顔には、銃弾が抉った痕すらあった
>>100。
痛がっているようには見えない相手の痛みをハリコは思う――以前に顔の火傷を指さされた時
>>0:149に彼女が示した心配の色も、今の自分と同じかもしれない、とふと過りながら。]