[それは、サクサクのたまごぼーろ。>>121>>122
個包装された可愛らしいソレは、目の前の男性のポケットから出てくるには、あまりにもギャップが大きすぎる。
顔を上げ、差しだす相手の顔を一応確認。きょとんとした顔で瞬きを一つ。]
――っン、ふふっ
[その後間違えたのだと引っ込められた事も相まって、全部コントみたいに思えてしまい、困り眉のまま笑い出してしまった。
本来、箸が転んでも可笑しい年頃。ツボに入ってしまえばもうおしまい。]
あり、がと、っございます
[笑う口元を片手で覆うも、笑いをこらえ切れる訳でも無し。
肩を揺らしながら、礼と共に赤いハンカチを受け取っただろう。
飴玉とかじゃなくて、たまごぼーろなんだ。
どうして?いつも持ってるのかな。こんな真面目っぽいスーツの人が?
どうしよう、凄くおもしろい。
もしかしなくとも、私今、失礼な事してるのかな。]