―― 破損した医院 ――[ 自らが起こした事ながらも 深手を負わせてしまった事を後悔したのか、 ボクの足は自然と勝手知ったる医院の方へと 駆けていた。 到着してみれば其処には、 爆破を受けて一部が崩落しながらも その面影をありありと残したまま現存していた。>*12 軽傷者も重傷者も物言わぬ者をも数多抱え、 痛みと呻きと悲嘆と虚ろとを漂わせながら。>>1:348 この医院をこんな有り様にしたのは、 ………… ]