――薬草園――
[仕事なら報酬が1番嬉しいはずだったけれど。
今はピギーの感心したような声が心にあたたかな風を吹かせた。
保護者に褒められて喜ぶ子供みたいかもしれないが、なんだか耳が熱く、その時頷いて俯く様はこれまでとは違っただろう。
水遣りについてピギーが聞きに行ってくれる。
その間はしゃがんで薬草を観察したりしていた。]
うん、わかった。ありがとうピギー。
[ここ最近は晴れつづき。
引きこもっていたからあまり意識していなかったが、たしかに窓からの景色に雨模様の記憶がない気がした。
畑にとって困ることは自分の知識でも分かる。
色んな意味の世話役に見守り役――監督役?のピギーの存在を感じつつ、水遣りの出だしは順調そうではあった。]