自由への祝福
[レイルは確かにアリシアの元へ帰るのだと、ここではっきりと伝えられた
>>91。
余談だが、ここでアリシアに対しての“レディ”の敬称が抜けてしまった>>90ことを、ハリコは内心きまり悪く思ってはいた。
出会った時にアリシアがそれなりに幼く見えたことに加え、当時初対面の顧客だったにも関わらずかなり気さくに接してしまった所為だったのだろう。譬えどんなに幼くてもお嬢様はレディだというのに! 「私達の自由への狼煙」――その言葉に、ハリコは小さく頷く。
冤罪ならぬ
真の罪を打ち明けぬまま置いてきてしまったバレンスのことは、今は呑み込んで。
報道ヘリ
>>#0のプロペラの轟音が監獄の崩壊に紛れ、そうしたメディアがこの自由の船を追う様子もない
>>#4中、この“自由への狼煙”が正しく“自由を掲げた戦い”として伝わるには時間が掛かるかもしれない。それでも――。
この件に関しての緊急ニュースをハリコが知るのは、後にあの悪辣ラグジュアリィパーティールーム内のテレビ放送を見てからのこと。]