[少しだけ気恥ずかしそうに(『弟』と言う時に自信が無くてどもったりもしたけど)笑みを零せば、案内するその手を握り直す。
あの時踏み込もうと思った時、気づいたんだ。>>2:189
イノリくんがどこか知らない"施設"の子だとしても、その悩みを聞いて支えてあげられる兄でありたいと思った事に。]
イノリくんの"施設"に居るお兄さんとは違うと思うけどさ、
まあ、"遊園地限定"のお兄さんって事で、どうかな。
[何がどう、なのかと言うのは僕にもよく分かってない。
気恥ずかしさと少しの緊張で変な事を口走ってしまったのである。
単純に、『だから何も気にしないで頼りなさい』とか言う予定が頓挫して、内心焦りつつ。
その手に握られる体温と、浮かぶ笑顔を見ればにこりと微笑みを浮かべただろう。*]