― 夜雀亭宿舎:アリシアと ―
[>>131>>132
悲しみに鈍い自分の心では、彼女の心のダメージを知る事は出来ない。
それは血縁者の死と言う情報も含めて。
きちんと涙が流れる身体だと言うのに泣いた記憶が無い男は、何時ものように笑うだけ。
頭の中でなんとか状況を整理しているのだろう。
彼女の呟きが本部で散々話題に上がった「犯人」の正体に触れたのならば、微笑みと共に頷く。]
現場に居た者の話では
型番不明な機械に襲われた、と
[見た者がページボーイであることは言わなかった。
特に伏せるつもりは無いのだが、今はどうでもいい情報だろう。
正体不明の機械人間。公爵に付いて色々と見て回って居た見習いのページボーイ、そんな彼女でも「見た事が無い」と言うのであれば、相応と改造改良が施され、外見もほぼオーダーメイドと化して居るのだろうと。それが「夜の女王のアリア」幹部らの考えである。>>29
無論、それは自分も含めてだ。]