…あ、あのう、ニンゲン様…
ぼ、僕…ご主人様に…ご主人様に、
死体焼いてこいと言われて…
けど、ご主人様の中に、大事なパーツが入ってるんです…
どうか、取り出してもらえませんか?
おかね…お金、は、あんまりなくて、困ってて…
[汚れきった服装のまま、
細い手で死体袋を引きずってきた(ように見せかけているが店の外では普通に担いでいたのは秘密だ)少年型アンドロイドは、上目遣いに傷のある女性に頼み込む。
こうすりゃいいんだろ?ちょろいもんだ。と
内心では思っていた…のだが。
なぜだろう、傷のある顔を見上げると。
ポンチョのフードの下にある長いまつげの瞳を見ていると
なぜか、胸のあたりがきゅっとしてしまった気がするのだ*]