[誰も居ない廃ビルの中は冷え冷えとしていて、
そこかしこに良からぬ気配がする。
『変身』と言われ、アタシは渋い顔でその手を取る]
うい〜〜………
[余談だけど瞑々学園に入って以来、
婚約者云々だとか性差を意識さえしなければ、
つまり「ともだち」の領分で接する分には
普通に一緒に遊びに行ったりできるくらいには
けーくんとの仲は改善はしていた。一応。>>148
変身の前に手を繋ぐのもまあ、
その方が効率的らしいってことで納得した。
あくまで儀式みたいなもんだし、特に意味とかナイナイ。ない筈。
いつもの詠唱と同時にぺかーーっと符が光り、
アタシの体が虹色に包まれていく。>>149
どこからかクリスマスなBGMまで流れ始め…]