[吐き出された煙が、魔法の軌跡をふわりと描く。動物のダンスに見えますように…36点の出来ってとこねすぐに流れて消えてしまうけど、こんな演出なら怖くないでしょ。] …ごちそうさま、だって。 あとであたしもいただくから。 じゃあね――これお返し。 Happy Halloween ジョンも楽しんで。[リボンを掛けたばかりの包みをひとつぽんと投げ返して、あたしは背を向けた。中身はなんてことない、日持ちするフルーツケーキ。ハロウィンよりクリスマス先取りだったかもね]**