[ あくまで『バレていると気付いてない』体で ふにゃりと周囲や先生に向け 笑ってみせたでしょう。 最悪少将……か、医師を道連れに この場所で命を散らす事も覚悟しながら。 そうしておどけてみせてから、 抱えていた司教様を 空いたスペースへと静かに降ろして。 改めてソチラに顔を向けた時には、 真剣な面持ちだけが残っていた事でしょう。 真摯な光を目に宿し、きゅ、と下唇を噛んで。 ]