[さて、この自由を手にした者たちの再会を見守る>>92レイルから、ハリコへと告げられた願い>>91。]
帰るべき場所――…
[被せられた罪によって閉ざされたファッションショーやコレクションの舞台、揺らがされた“Harriko”のオフィス。
“Harriko”たるハリコ・モーガンズが華々しく舞い戻るところといえば、そうした場所になるが――]
きっと、すぐには帰れない。
暫くは逃亡者として生きなきゃいけない、けれど。
[己の身を潜める手段の心当たり自体は、実のところ既にひとつ得てはいる。
世間体をも気にせずに味方でいてくれる“同じ顔のきょうだい”>>1:215の存在は、こういう時に心強い。火傷のせいで、真に全く同じ顔ではなくなってしまっているが。]