[あたくしは二人の会話を見守るだけ。
まぁあたくし心が広いですから
可愛がってくださるのなら
さくらの友達とも仲良くしてあげてよろしくてよ
なんて意味なくふふーんと…は心の中だけで。
彼女の曲をあたくしも聞いて
心の中だけで体が動いている気分に浸りますの。
あたくしの心の中の拍手の音は響かない。
夢をみる。
一緒にお茶をして、音楽に拍手して、愛について語る夢。
他のあたくしがどうなったかはあたくしは分からないですけど
今ここにいるあたくしは、幸せだと
暖かな光の中で、そう伝えるように夢をみた──── ]