うっ…ぐ、…っずび…ひ、っく…[ずっと泣き続けられるほど体力も気力もないので、涙が枯れると同時に嗚咽も収まる。頃合いを見計らってか、声がかかった>>158] お、…ス、…ばると?[耳慣れない響き。でも覚える。借りた布のようもので目元を拭い、呼吸を整える] わ、…わたしは、サジ…ウタハ… ウタで、いい[元の世界では詩羽から『しいちゃん』とか『シウ』って呼ばれていたけど、教えなかった。特に後者は元彼(もう元です)の呼び方だから、ぜっっっ、たいに伝えない]