瓦礫の王とカタストロフ
[…音もなく、呼吸もなく、瓦礫の隅で救援を待つ。
陽の光の当たらない場所で蹲っていると、
かつて受けた屈辱を思い出す。
奪われたもの、もう戻らないもの。
苦しみは不可逆的に増していく。]
…っ、っっっっ!!!!
[…瓦礫の向こう、
視界に光る刀の切っ先が見えた瞬間だった。
>>157反射的にまだ動く左腕の仕込み刀でその刀を打ち据え、遠くへと弾き飛ばすように薙ぎ払う。
エネルギー供給が十全ではない現状、弾く力は強いものではない。しかし不意の反撃に…相対した女は対応しきれただろうか?]