…武器を、捨てろ。
てめえの古巣に、死体になって戻りたくなきゃな…
[脚に力を入れようとするが、エネルギーがうまく回らずほとんど動かせない。右腕もだらんと地面を向いたまま、バチバチと傷口から火花を散らすだけ。
けれど男の敵意は、警戒心は女を見据えたまま張り詰めた線を千切らない。
左腕だけになろうとも、いや、首だけにされたとしても歯向かってくるのであれば、必ずや叛逆するという強い信念すらあった。
仕込み刀を女に向けながら男は問う]
……何しに来た……
ここは戦場だぞ、アイドルステージでも何でもねえ…
歌って踊ってキラキラしたいなら、表の世界に引っ込んでろ…
[バチ、バチ。彼の目からは涙ではなく火花が散る。
ぐっ…本当に、なんでここまで、こいつは来たんだよ]