[そんな中でケンチクから背をバシバシ叩かれて>>112、ハリコは思い切り苦痛に顔をしかめた。]
い゛っ! や、止めて頂戴!
無事は無事だけれど、背中、結構鞭で打たれてるんだから!
[服に隠れてこそいるが、一昨日くらいにも受けていた鞭打ちの傷跡はちゃんと背中に残っているのである。こうした虐待の痕跡について、特にケンチクに伝えていた訳ではなかったのだが。
とはいえこの男から「強いやつ」とまで言われて詫びられれば悪い気はしない。そんなハリコさんじゅういっさいである。]
何でもやってける……かしら、あたし。
流石にひとりきりじゃ、全部切り抜けられはしないし、
そうね。あなたの力も得られたら――助け合っていけたらいいわ。