[ ──どんな理由がそこにあったにせよ 私が貴方に撃たれるよりも先に食堂内へ響いたのは 王からの、和解宣言だった。>>160 こちら側にいる兵士だけは未だ緊張感を持っていたが 聞こえた宣誓に、些か安堵の色を浮かべてもいる。 ] ……………王[ それが、愛する王の、選択なら。 なにが変わるだろう。なにを変えられるだろう。 現状を維持するよりも遥かに困難なように思えた。 自ら肌に棘を刺すような道である、とも。 ……僅かに息を吐き、私は貴方へ向き直る。 ]