[そしてイノリくんはもう少し話がある事を伝えてくれて。>>156
1歩下がるイノリくんの表情を見ればもう大丈夫だと頷いて。
僕は笑みを浮かべて、サムズアップを送った。]
こんな時まで気遣いしちゃってさ。
分かった、後はイノリくんに任せるよ。
……ありがとう、僕もイノリくんが幸せになれるよう願ってる。
[これ以上は僕の方がお邪魔だよね、と思っていたのもあれば、僕の方も一歩、二歩と下がって、振り返り歩き出そうとして。
ふと。
後ろから聞こえてくる話し声に、向こうが集中し始めたならそっとカメラを取り出してその様子を写真にこっそり収める。]