……ふぁぁ。
[隣にだけ届く音量で欠伸をしたのは。
しばらくたった後で、幼馴染の優しい申し出がくる。>>124
それはもう小さい頃から一緒で。
手を繋ぐのもくっついて座るのも、たくさんしてきた。
年齢を重ねてからはしなくなったものも多いが、人前なら当然のもの以外は、今も抵抗感なんてなくて。
幼馴染はすぐ顔を赤らめる恥ずかしがり屋のようだけれど、こういうところ、自分の方が図太いのかもしれない。
……そういう問題でもないのかな。
あったかさが嬉しいから、後程湧き上がるものを耐えるのだ。
こてん、と軽く頭を肩に寄せていた。
座高の違いがちょうどよく、分厚い冬服越しでも、パワー溢れる幼馴染の体温が伝わってくる気がした。
昔っから、そうだね。あったかいの。
まどろみの中で小さな頃の夢を見ていた。**]