『…あはは…!ラピス、ラピスっていうんだ…!
じゃあ、ふたりそろって ラピス・ラズリね…!
ジュナ、いい名前をもらったのね。』
はい、ここの遊園地のマスコットの…レオーネ様にもらったんです。ここでは、僕も楽しんでほしいって。
『そっか、あのライオンさん、やっぱり優しいライオンさんね
…けど、どうして?どうして何も覚えてなかったの?
ううん、それよりも……』
[ラズリは一度は笑いました。
しかし、その後すぐに俯いて、唇を噛み締めました。
その口からは、震えるような声で]
『………お父さんは。
お父さんは、私と、あなたを、どうしたの?
…私、空に飛び出したあと、その後ずっと、この遊園地にいたからわからないの…
けど…けどわかるの…ジュナが手を繋いでくれてたのに、居なくなってて、何かずっと、嫌な予感が…してて…!!!ずっとずっと…私のせいで、何か悪いことが、あったんじゃないかって…!!!』