あ、あの……っ、大変だと思うんですけど、先輩達と活動するの、最後なので……。[控えめな海藤の発言に周囲の視線が集まる。カメラは少年の僅かに震えた背を捉えていた。その背がぴんと伸ばされる。]で、出来たらやってみたい、です。[俺もやりたい、という声が上がる。テレビドキュメント班の技術向上も見込めるだろうと、顧問も了承してくれた。その日の放送部の会議は熱が入ったものとなった。**]