フィジシャンと。
――べつに私は、戦闘狂の類ではないのだけれど。
[と嘯く顔は、少女らしい幼さの残るふくれ面。
すっかり素を隠すことのなくなったフィジシャンを相手に、静かに昂ぶりを抑え込む。見るからにテンションのゲージが鰻登りな眼前の男に若干引きながら、冷静さを取り戻したというべきだろうか。
「君の立ち位置がどうなろうと知った事では無い」。
「何に成り果てようとも何とも思わない」。
「飛び立とうと言うのなら、手助けもしてあげよう」。
穏やかな彼の顔などもう忘れ去ってしまうかのような、身勝手で強烈な言葉
>>163。
しかし手はもう取った。後は流れるままに進むのみ。]
ええ勿論。
でも私の目的は宿を守る事、そこにページボーイの安全も加わるだけ。せいぜい利用させてもらうわ。