ーー、
[こっちを向いて、と促す声に
ドキリと心臓が跳ねた。
慈しむように髪に触れる手。
頭撫でられること珍しいわけじゃないけど
いつもよりもその手付きが優しく感じるのは
きっと気のせいじゃないと思う。
そっぽ向いてた視線を
おずおずとコウにいの顔に映せば
こちらを見つめる彼と目が合うだろうか。]
(...ち、かい、...)
[あれコウにいってこんな...格好良かったっけ...
至近距離で顔を見てると
ドッドッとまた心拍数が上がってきた気がして。
うう、慣れないことしてるせいで
頭までおかしくなってきたのかもしれない...]