[ショーの感想になれば>>153、鷺の機体は口ぶりを少しだけ軽くして]
ああ。私も存分に楽しんでいるよ。
真に魔術的な手品、飛ぶが如き曲芸、
繊細な技巧にして色鮮やかな音楽。
演者たちも、心から楽しんでいるんだろうな。
[それからまた落ち着いた声のトーンに戻し、ラピスラズリの碧めいた瞳にカメラアイを合わせる。
差し出された風船の一つを、鳥の脚めいた三本指の手でグローブ越しに受け取って。]
素敵なお裾分けをありがとう、ラピス。
今の君はお客様側なんだから、別に助けるなんて……
と言ってしまうのは、君を困らせるだけかな。
[ラピスの僅かな浮遊を見落としてしまっていたこともあり、その風船に仕掛けられた妖精の神秘には気づけないまま。
こうして少年機共々互いに身体が風船によって浮かびつつある状態。互いの目線の高さが変わらないが故に、自分が少しずつ浮かびあがっているという自覚も薄れてしまうのである。]