[武装の類はされていない、戦闘用の機体。数年ぶりに見る、今や記憶の片隅の一部になり始めていたもの。工業用とも違うとすぐにわかったのは、その機体の姿にわずかながらも見覚えがあったからか。もう何年も戦場を生き、駆けてきた者の機体。『泥人形』と名のついた、戦場では警戒するべき一機。>>0:30>>0:53それが今、この仮初ともいえる平和の中に形をもち現れている現状が女にとっては違和と共に、あの頃の興奮を引き連れてやってきたような心地で]