ッ…!
てめェ、どんだけ、
[成程これが電脳化された生き物の成れの果てか。意識を移すだけじゃア飽き足らず、自らを改造し、人間とはかけ離れたものへと造り替えていく。
膝を着くことはないものの、ふらつき、右手で一瞬左肩を押さえる 不快そうに語りだした相手の言葉を聞いた矢先に、痛みを伴う蹴りが飛ぶ>>168]
ぐッ…ふ、
[口から出るのは胃液か、朝軽く食った飯の残りか それはもしかしたら相手の服だの肌だのを汚し、更に苛立たせてしまったのかもしれないが。
じんと痺れドクドクと血を流す左肩の傷みを感じながらも、かろうじて、まだ、立っている。血気盛んな相手のお仲間が、次々と撤退しているらしいが、それにすら意識を向ける余裕は無かった。仲間の生死は解らないが、此方側から銃声はまだ聞こえる故に、全滅ということは流石に無さそうだ。残り、3分。短いはずの時間でさえ、長く感じられる。]