[3階に到着。
バフのおかげだろう、想像よりも早く着いた。
そこかしこから小さな魔物の気配がしみ出している。
廊下の突き当たりで、ぬるり、と闇が形作るのがわかる。
カチコミならぬ、突入しようとする幼馴染はいつもながら戦闘前の気迫と覇気に満ちていて。
明かりすらないこの空間に光り輝くようだ。
闇の魔物に対抗するにふさわしい存在、そう思わせられる。
でも前だけを見るのではなくて。
視線も気持ちも、相棒にも向けてくれる。]
うん!
[今は目を合わせずとも、同じ方向を射貫いていた。>>158
ふるわれたバットが空気を裂く音>>159と同時に、片手に乗せた本の留め具がパチンと弾けるように外れる。]