[そしてうさぬいからの当然の疑問に、白薔薇は自分なりの説明をしました。>>157
このお宿でぬいぐるみが動いたり喋ったり、怒ったりきゃあああああって叫んだりする様子を、白薔薇はほんとうに何も深く考えずに受け止めていたのですが……。
うさぬいの方もまた、この白薔薇がツバサ様本人ではなく、人の姿かたちを取れる「なにものか」であることを理解してくれたようです。>>158]
解ってくれて、良かった。
[あのツバサ様が死んでここに来ている訳では無い――そう伝わったお陰でうさぬいも安堵してくれたのだろうと白薔薇は思い込みました。
「安堵」の雰囲気だと白薔薇が感じたものは、実は「うっとり」のほうだったのかもしれませんが、それは白薔薇にはよくわかりませんでした。]