[世間は、こうして私に残忍な事件を引き起こした精神異常者と言うレッテルを貼り、真に断罪されるべき人物の尊厳を護り、私をこの監獄へと送り出した。 その事に抵抗しても何の意味もなくて、今は淡々と無機質にこの状況を受け入れていた。>>2] ……フィアの方が、被害者だったのよ。 ゴミは、あいつらだったのよ……。[足元に転がった肉塊>>3を、気にする様子もなく踏みしめれば、後に所長だと知る人物に、聞こえるか聞こえないかの声量で呟いて、看守の案内に従い始めただろう。*]