[理音にとって思い出深い『告白』の解釈を先輩にとくと語った(※繰り返すようですが、推しのことを特別好きでもない相手へのアツすぎる楽曲語りもドン引きを引き起こすことがありますので、布教の際はくれぐれもお気をつけくださいね)記憶もまた、あの梅雨の日の白薔薇が読み取った記憶のうちにはありません。
ただ、ここで「告白」と「嘘つき」の語が「先輩」の口から挙がったことから、この人もあの楽曲について幾らかでも知っているのだと白薔薇にはわかりました。>>138
ともあれ、前置きを添えた上でのそうした言葉に対し、白薔薇は再び前に向きなおってこう答えました。]
ああ。勿論。
“告白”していい。“嘘つき”に、ならなくていい。
[このメッセージを楽曲を通してリスナーやファンに訴えた「薔薇の人々」のバンド、そしてツバサ様。
そのツバサ様ならぬ「ツバサ」だって、かの御方のように凛と構えて、その人の話に耳を傾けるのです。>>139]