― → ホラーエリア ―
[道すがら、写真家の彼から貰った写真のうち>>126、お気に入りの1枚>>125をポーチの中で分けて入れる。
今向かっている場所はホラーエリアの魔女の幻想サロン>>91。なにかあれば、卵形の通信機>>136で連絡を取り合うことになっている。使い方も>>135、シンプルでなかなか間違えようがないとは思うが教えて貰っている。]
うん、きっと大丈夫、よね。
[自分のこともそうだが、彼のなくしたもの>>137のことを考えると、胸が痛くなる。大事な相手、身を捧げても救いたい相手、にもかかわらず相手の名前が抜け落ちたように呼ぶことができないなんて。
思わず、彼を抱きしめて慰めてあげたかったが、今は希望のために動かねば。]
[さて。ホラーエリアは、恐怖をそそるものが多数置かれている。
棺桶、墓石、青白く燃える炎が入ったランタン、枯れ木、等々。
他のエリアより辺りが暗めで、静かな環境であり、ちょっとした音でも響くように作られているのか、自身の靴音が妙に響く。実際これはジャンプスケアがより効果的に行われる仕組みになっている。
現在地の確認のため、パンフレットを広げてみれば。パンフレットから飛び出すかのようにシーツをかぶったようなおばけが、ばあ、と魔女と対面した。]