「ん〜…、シーズニアは聞いた事あるけど、 世界各国の伝統行事になぞらえた菓子があるんだっけ、 そっか、 ハロウィンもそこからか」なるほど。地上の枯渇が進むにつれ、真っ先に消えてしまいそうな国だという認識だったが、未だに残り続けているのだから興味深い。地上にはまだ、見込みがあるのだと希望を抱いて良いのかと錯覚を起こしそうになる。希望を抱いてもいい?本当に?身振り手振りで熱く語る青年の説明を聞きながら、まだ見ぬ小国へ想いを馳せる。