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「ヘロン姐さん、俺からこれだけは言っておく。
譬えそこにどんな事情があったとしても、
俺は■■を肯定できない。
犠牲と争乱を伴う計画に、俺は、頷けない」
まあ、君ならそう言うと思ったよ。
さっきああは言ったが、別に君が「部外者」をやめて
王城に全てをリークしたって構わないんだぞ?
「ッ、アンタまで俺を惑わすようなことを言うのは
やめてくれませんかねえ……」
くく。流石に冗談だ。私にだって義理ってものがある。
それに、……あの妖精のためでもあるんだ。
「…………、ああ、そうだな、姐さんは。
まあ、『口の堅いマーチェンド』の評価を
裏切ることはしないさ。そこは信じてくれ」