[結月が尋ね>>88、彼が目を見開いた。結月が口から零れた言葉を引き寄せて、彼が――>>153] ……え、[今度は、結月が目を見開く番だった。質問だったはずなのに最初から答えが決まっていて、そこから外れてしまったようなぐらぐらとした感覚。「死んでない」と言った彼をまじまじと見つめる。彼の困惑を読み取ることはできただろうか。いずれにしろ、結月が言葉を挟むことはない。]