……ありがと。[ジュースを貰ったなら、お礼を言って。仲のいい子達の方へ行って一緒に口にするも、他の子達に飲み物を配る自分より体の大きな卒団生へ視線はチラチラと。]「バラニ、今日は走んないの?」[クッキーをかじる同級生の言葉には、いつもの調子でぷぅ、と頬を膨らませた。]し、しないよ!僕、もう六歳だぞ![もうすぐ弟の一歳の誕生日。未熟児として生まれた小さな弟が、無事に年を重ねる特別な日。兄を自覚した今は少しでも背伸びしたい気分になるのだ。*]