― ホラーエリア・魔女の幻想サロン ―
[中には革張りの心地よさそうなソファの席、木の椅子のカウンター席、カウンターの奥には瓶詰めの液体や乾燥した薬草束等が納められている。中に居るスタッフは全員何かしらのローブや装飾を身につけており、魔女(の役割)であることを示していた。]
「いらっしゃい、空いてる席へどうぞ。注文もついでに。」
[カウンターに居る魔女が来客に促せば、カウンターの真ん中の席に座る。辺りを見渡して、客は自分一人であることを確認して。]
こんばんは、同胞さん。大切なものを探しているの。
[そう告げれば、カウンターにいた魔女はピタリと動きを止めた。そして、客を一瞥し]
「そう。貴女があのノートを。それじゃ幻視≪スクライング≫も要らないわ。」