─夜・通路─
[ぼんやりとしていたら、声を掛けられました。>>176 以前コーヒーをいただいた際には、ミルクたっぷりでお願いしたでしょうか。>>0:38 その時、彼がアンドロイドであること、乗客のひとりであることをお伺いしたはずです。お名前もお伺いしていましたね。]
ああ。スイッセスさん。そうですね、ホワイト・マーブルが、こんなに近くに。
[展望施設ほどではなかったかもしれませんが、窓辺からも十分それを見ることはできたでしょう。少し微笑んで、指を指します。]
…ああ、ありがとうございます。
えっと、その… 素敵な乗客の方に、プレゼントいただいたんです。
あの、‥‥その。お名前が、わからなくて。
[贈り物までいただいたというのにお名前が分からない失態を恥じるように、取り繕いながらそう言いました。]